東新住建本社も栄監督が指導している至学館大学も、同じ愛知県にあります。
東新住建の役目は、中部地区の地元企業として雇用を創出させることと地元を活性化させることです。栄監督が指導する選手たちやその卒業後の競技生活をバックアップすることは、勝利への道のりを応援するのと同時に、地域社会に大きく貢献できると考えています。
また、日々努力を続けている誇り高きアスリートたちを、東新住建の正社員として迎えることは、わたしたちにとっても大きなプラスになります。

2014年に創部された東新住建レスリング部がはじめての部員として迎えたのは、伊藤彩香選手です。伊藤選手は、積極的に前に出る攻めのレスリングが持ち味です。東新住建入社後は、全日本選手権63kg級で連続優勝するなど輝かしい戦績をあげ、社員を鼓舞してくれました。
（※その後伊藤彩香選手は2020年3月に現役を引退）

2016年に入社した登坂絵莉選手は、入社内定の時期にはすでに次世代を担うレスリング選手として注目されていました。大学を卒業し、東新住建の社員として挑んだリオ五輪では、劇的な逆転勝利で金メダルの栄光を獲得しました。登坂絵莉選手が持つ底力に心からの拍手を送り、同じ社員であることを誇りに感じました。

同じくリオ五輪で金メダルを獲得したのが、2017年に入社した69kg級の土性沙羅選手です。当時、至学館大学4年生だった彼女ですが、すでに卒業後には東新住建への入社が決まっていました。進路が明るく見えていれば、競技だけに打ち込むことができます。東新住建は、今後も選手たちが万全の体制で臨めるようサポートしたいと考えています。

1年延期が決定し、2021年にコロナ禍で開催された東京オリンピックにおいて、土性選手は68kg級に出場し、5位入賞しました。
国内外の挑戦者から世界チャンピオンとして挑まれる立場となり、身長159cmと小柄な体でありながら世界の大きな選手を相手に挑む土性選手は、2度に渡る五輪代表という大舞台を経験しました。
応援する方々からの期待に応えるため、無観客という状況の中で試合に臨む土性選手の困難に立ち向かう姿に勇気をもらいました。